アニール処理(熱処理、焼成加工)とは
フィルム(高耐熱)、樹脂に熱処理を目的に設計されたMSRアニール装置は、熱収縮低減、結晶化、コーティングの再乾燥、残留溶媒や応力のトラブルの解消などにも高い効果を発揮し、高温で長時間の連続加工が可能です。光学用途のフィルム、ポリイミドフィルム、スーパーエンプラ系のフィルムなど多数実績があります。
樹脂の結晶化と熱収縮
熱収縮率を軽減させる為の「 やっかいな敵は張力」。ロールtoロールの搬送なので少なからず張力が掛かってしまいます。「ある程度、低張力なので軽減するんじゃないの~?」 いいえ、そんなことはありません。特殊な手法で少しの 張力をキャンセルすることに成功
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素材を選ぶ
ロール to ロール、連続240分(最大)が成せるブレークスルー
熱処理(焼成加工)で解決できること
・残留応力トラブル
・結晶化(抵抗値の安定)
・導電膜の抵抗値を下げる
・加熱プロセスによるフィルム変形の対策
・平面性が出ないので製品性能が出ないなど解決
・打跡を解消する
・横段(よこだん)の解消
・残留溶媒問題
・脱水処理
・圧延油を熱で飛ばす
・熱収縮低減(応力を限りなくゼロに)
コーティングを焼き付ける
樹脂の結晶化と熱収縮
熱収縮率を軽減させる為の「 やっかいな敵は張力」。ロールtoロールの搬送なので少なからず張力が掛かってしまいます。「ある程度、低張力なので軽減するんじゃないの~?」 いいえ、そんなことはありません。特殊な手法で少しの 張力をキャンセルすることに成功
残留応力とは
残留溶剤を揮発させる。
偏肉などのゲージバンドもアニール処理で解消!
材料が流れる方向(マシンディレクション)の張力を低くすることは、ロールtoロールの連続熱処理においては、困難な課題です、巻き戻しから引っ張って巻き取るので無理もないですが縦の収縮と大きく関係することから、可能な限り弱い張力制御がもとめられてきました。熱処理メンバーは日々研究の中から張力管理制御を繰り返し繰り返し調整することで最小10Nの張力でワークを管理することが出来ました。お試しください。
熱処理には三つの方法があります
①コンタクトアニール(材料に直接コンタクト)
加熱ロールで材料に直接コンタクト焼成します
ロール加熱温度は最高500℃。
最大幅1700mm 長さ1mからの試験が可能です。
②フロートアニール(浮かした状態で焼成加工)
③バッチ炉 熱処理 (BOXに入れるだけの熱処理)
放り込むだけ!!
・ロール状のまま
・シート状を大量に
最高温度350°C±1°Cの高精度制御
昇温、高温設計自由 オペレートレスでコスト安!
ゲージバンドにも大きな効果
ゲージバンド、偏肉を解消!
(アニール加工)
フィルム、金属箔の張力、最小10Nから
サンプル熱処理 A4から
連続熱処理、試作 3メーターから
量産までのプロセス
実績と収縮率の実力
実績
フィルム
・フッ素フィルム
→ PFA、ETFE、PTFE、FEP
・LCP(液晶ポリマー)
・PPS
・PET(ポリエステル)
・PI(特殊ポリイミド)
・透明PI
・PC(ポリカーボネート)
・PMMA(アクリル)
・COP
・COC
・PA(ポリアミド・ナイロン)
・メッシュ素材
複合材
・ITO/PET
・ハードコートフィルム
・粘着剤/フィルム
・フッ素コート/銅箔
・LCP/アルミ箔
・LCP/銅箔
・特殊コート/SUS箔
繊維(ファイバー)
・炭素繊維
・綿繊維
・セルロース繊
・合繊繊維
金属箔
・SUS箔
・銅箔
・アルミ箔
・ニッケル箔
・チタン箔
・メッシュ素材
・インバー
・アルミ箔/銅箔
・インコネル
ハードな折れ、シワもお任せください
このような偏肉、ナミナミ、しわしわ、折れがある原反もあきらめないで!
熱処理後は大きく改善しました!
思ったより苦労しましたが、アニールチームは流石です。その上、各工場から技術メンバーが集まれば何とかなります。
スピード力とメンバーの知恵、知識、実績がものをいいます