PETフィルム 熱処理 アニール処理

PETフィルム 
アニール処理(熱処理、焼成加工)
熱収縮率 0.1%以下可能

ロールto ロールで最大240分の連続熱処理から生まれる未来素材!
 
 
 
フロートアニール処理
 
 
 

熱処理(焼成加工、アニール)

 

PETフィルムに熱処理することに得られる特性を効率よく発揮させるため、MSRのアニール装置にその性能を盛り込んでおります。それは様々ございますが、その中で最重要といっても過言ではない、低張力搬送。   PETフィルムに対して多く要望いただくのは高い寸法安定性(熱収縮率低減)などです。それらを十分に達成させるには超低張力搬送は欠かかせません。尚且つ、最長240分処理、高精度温度制御にて満足いただく品質に仕上げることができます。

━ PETフィルムの特徴

 

1、高耐久性

PETは非常に耐久性があります。引張強度が高く、摩耗や破れに対しても耐性があります。
そのため、、耐久性や長期的な利用を求められる製品に適しています。
 
 

2、軽量性

PETは比較的軽量な素材です。そのため、重くなり過ぎず、取り扱いや持ち運びが容易です。また、軽量性は衣料品やスポーツウェアなど、動きやすさや快適さを求められる製品にみ適しています。
 

3、耐化学性

PETは一般的な有機溶剤や酸に対して耐性があります。これより、様々な化学的環境で使用
することができます。また、PETは腐食や劣化が少ないため、長期期間使用するプロダクトに
適しています。
 


4、優れた熱安定性

PETは高い熱安定性を持っています。これは、高温での加熱やエンジニアリングプラスチックとして
の利用に適していことを意味しています。このたま、自動車部品や電子機器などにも使用されています。


5、強い防水性

PETは一般的に防水性に優れています。水をはじいたり、吸収しにくいため、濡れやすい環境や
屋外での使用に適しています。この特性は、アウトドア用品やパッキング材などに応用されています。
 

これらの特徴により、PETはさまざまな産業分野で使用され、衣料品、包装材料、機械部品、電子機器などの
製造に広く応用されています。

樹脂の結晶化と熱収縮

 

機能性樹脂や 耐熱フィルムでの処理目的は、 結晶化や熱収縮低減があります。加工時のポイントは複数あるパラメータをマトリクスする際に、最も重要な部分は素材表面の実温です。 同じ設定でも素材や厚み、成膜時の製造条件により顕著に 変化しますがMSRでは過去の実績データを元に、熟知した技術者による微調整加減で実現しています。今後も、唯一無二で有り続けることを目指し学んでいきます。
フィルムの熱収縮、寸法安定には「ゼロ」で
熱収縮率を軽減させる為の「 やっかいな敵は張力」。ロールtoロールの搬送なので少なからず張力が掛かってしまいます。「ある程度、低張力なので軽減するんじゃないの~?」  いいえ、そんなことはありません。特殊な手法で少しの 張力をキャンセルすることに成功
  
 
 

残留応力とは

ウィキペディアによると意図しない残留応力の発生は構造物の早期破壊を引き起こす場合もある。残留応力は様々なメカニズムで発生する。例えば、塑性変形や温度勾配、物質の相転移などがある。溶接時に発生する熱は局所的な材料の膨張を発生させる。溶接中は、溶接されている部品が移動したり、溶融金属が膨張を吸収するが、溶接完了時には、ある部分は他の場所以上に早く冷却され、残留応力が残る結果となる。
 
  フィルムや金属箔の製造工程では、このような残留応力が必ず存在し、それらが 品質の鍵を握るといっても過言ではなく、高精度を要求される程、アニール処理は必要とされます。
 

熱処理(焼成加工)で解決できること

 

・残留応力トラブル
 
・結晶化(抵抗値の安定)
・導電膜の抵抗値を下げる
加熱プロセスによるフィルム変形の対策

 

・平面性が出ないので製品性能が出ないなど解決
・打跡を解消する

 

・横段(よこだん)の解消
・残留溶媒問題
・脱水処理

 

圧延油を熱で飛ばす
・熱収縮低減(応力を限りなくゼロに)

熱処理には三つの方法があります

①コンタクトアニール(材料に直接コンタクト)

言わばアイロンですね
 
 
アニール処理(コンタクト式)

 

 加熱ロールで材料に直接コンタクト焼成します

 

ロール加熱温度は最高500℃。
最大幅1700mm 長さ1mからの試験が可能です。

 
フロートアニールと違って材料をロールにグリップ(固定)しながらのアニール処理なので ダレやゲージが無く非常に綺麗な状態が保てます。その反面、ロールにコンタクトしながら熱処理しますので応力緩和の効果はフロートタイプに比べると少し劣ります。窒素による酸素パージアウトが必要な場合は下段のフロートアニールにて対応します。

②フロートアニール(浮かした状態で焼成加工)

窒素気流条件対応

フロートアニール方式はロールにコンタクトせずに浮かした状態を保ち

ロールto ロールで
最大240分の連続アニールが可能
最高温度600℃
窒素パージオプション詳しく

 
 
 
 
評価試験表(クリックで拡大)

 

③バッチ炉 熱処理 (BOXに入れるだけの熱処理)

アニール バッチ炉

放り込むだけ!!

・ロール状のまま
・シート状を大量に

最高温度350°C±1°Cの高精度制御
昇温、高温設計自由 オペレートレスでコスト安!

アニール材料 バッチ処理 伝熱処理

量産までのプロセス

価値あるコストと時間を導き出すためのプロセスです
 
A4サイズ実験
方式決定 
小型実機評価
大型装置 
先ず最初にLABOアニール処理装置でA4サイズぐらいからスタートです。
熱収縮の条件を数通り行い最適で絶対必要な温度と時間を 見極めます。 
まずは試してみましょう
直ぐに連絡
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