━ PEEK フィルムの特徴 ━
1、高温耐性
PEEKフィルムは非常に高い耐熱性を持っています。通常PEEKフィルムは300度以上の温度に耐えることができます。高温での使用に適しています。
2、優れた機械的特性
強い引張強度と耐摩耗性を有しています。これにより、厳しい環境下での使用や高負荷のアプリケーションにも適しています。
3、優れた化学的安定性
多くの化学薬品に対して耐性を持っています。
酸、アルカリ、溶剤など、広範囲な腐食性物質に対して安定性を保ちます。
4、軽量で耐久性がある
非常に軽量でありながらも耐久性があります。
そのため、重量を軽減しながらも強度を保ちたい場合に最適です。
5、電気絶縁性
優れた絶縁特性を持ち、電子機器や電気絶縁部品に使用されることがあります。これらの特徴により、PEEKフィルムは航空宇宙、自動車産業、電子機器などの幅広い産業で使用されています。
樹脂の結晶化と熱収縮
機能性樹脂や
耐熱フィルムでの処理目的は、
結晶化や熱収縮低減があります。加工時のポイントは複数あるパラメータをマトリクスする際に、最も重要な部分は素材表面の実温です。
同じ設定でも素材や厚み、成膜時の製造条件により顕著に
変化しますがMSRでは過去の実績データを元に、熟知した技術者による微調整加減で実現しています。今後も、唯一無二で有り続けることを目指し学んでいきます。
フィルムの熱収縮、寸法安定には「ゼロ」で
熱収縮率を軽減させる為の「 やっかいな敵は張力」。ロールtoロールの搬送なので少なからず張力が掛かってしまいます。「ある程度、低張力なので軽減するんじゃないの~?」 いいえ、そんなことはありません。特殊な手法で少しの 張力をキャンセルすることに成功
熱収縮率を軽減させる為の「 やっかいな敵は張力」。ロールtoロールの搬送なので少なからず張力が掛かってしまいます。「ある程度、低張力なので軽減するんじゃないの~?」 いいえ、そんなことはありません。特殊な手法で少しの 張力をキャンセルすることに成功
残留応力とは
ウィキペディアによると意図しない残留応力の発生は構造物の早期破壊を引き起こす場合もある。残留応力は様々なメカニズムで発生する。例えば、塑性変形や温度勾配、物質の相転移などがある。溶接時に発生する熱は局所的な材料の膨張を発生させる。溶接中は、溶接されている部品が移動したり、溶融金属が膨張を吸収するが、溶接完了時には、ある部分は他の場所以上に早く冷却され、残留応力が残る結果となる。
フィルムや金属箔の製造工程では、このような残留応力が必ず存在し、それらが
品質の鍵を握るといっても過言ではなく、高精度を要求される程、アニール処理は必要とされます。
熱処理(焼成加工)で解決できること
・残留応力トラブル
・結晶化(抵抗値の安定)
・導電膜の抵抗値を下げる
・加熱プロセスによるフィルム変形の対策
・平面性が出ないので製品性能が出ないなど解決
・打跡を解消する
・横段(よこだん)の解消
・残留溶媒問題
・脱水処理
・圧延油を熱で飛ばす
・熱収縮低減(応力を限りなくゼロに)
熱処理には三つの方法があります
①コンタクトアニール(材料に直接コンタクト)
言わばアイロンですね
加熱ロールで材料に直接コンタクト焼成します
ロール加熱温度は最高500℃。
最大幅1700mm 長さ1mからの試験が可能です。
フロートアニールと違って材料をロールにグリップ(固定)しながらのアニール処理なので
ダレやゲージが無く非常に綺麗な状態が保てます。その反面、ロールにコンタクトしながら熱処理しますので応力緩和の効果はフロートタイプに比べると少し劣ります。窒素による酸素パージアウトが必要な場合は下段のフロートアニールにて対応します。
②フロートアニール(浮かした状態で焼成加工)
窒素気流条件対応
③バッチ炉 熱処理 (BOXに入れるだけの熱処理)
放り込むだけ!!
・ロール状のまま
・シート状を大量に
最高温度350°C±1°Cの高精度制御
昇温、高温設計自由 オペレートレスでコスト安!
量産までのプロセス
価値あるコストと時間を導き出すためのプロセスです
A4サイズ実験
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方式決定
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小型実機評価
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大型装置
先ず最初にLABOアニール処理装置でA4サイズぐらいからスタートです。
熱収縮の条件を数通り行い最適で絶対必要な温度と時間を
見極めます。
まずは試してみましょう
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