結晶と非結晶の分かりやすい説明
プラスチックにはたくさんの分類方法があるが、その中でも重要な2つを紹介、この二つを理解することで設計時の材料選択やフィルム成形時の条件出し時に大いに役立ちます。
【結晶性プラスチックと非晶性プラスチック】
溶解状態の温度から温度を下げていく状態をイメージしながら考えてみます。
溶融状態から一定の温度に低下し固化するとき、結晶性樹脂と非晶性樹脂では、分子の停止状態に違いがあります。
溶解状態では分子運動しながら絡み合っているが、温度を下げていくことで分子運動がゆっくりと収まりながら結晶化温度(Tc)にて
部分的に整列するものがあり、これを結晶性プラスチックと呼び、
ランダムに絡み合ったまま固化するものを非晶性プラスチックと呼ばれています。温度が高い状態(溶解状態)では、一つ一つの分子がバラバラに動いていますが、温度が一定の温度(結晶化温度)になると、タイプによって部分的に手をつなぎ、温度が低い状態では完全に停止しているような状態です。
手をつなぐタイプを結晶性プラスチック、手をつながないタイプを非結性プラスチックと分類されています。
結晶性プラスチック:ガラス転移点、融点が存在します
非晶性プラスチック:ガラス転移点のみ存在します
ガラス転移点(Tg)
非結晶部分の物性が大きく変化する温度がガラス転移点(Tg)
融点(Tm)
結晶部分が流動するようになる温度を融点(Tm)といいます。
結晶性プラスチック
結晶部分と非結晶部分の両方を持つ結晶性プラスチックはガラス転移点と融点の両方を持ち、
非晶性プラスチック
結晶性プラスチック:ガラス転移点、融点が存在
非晶性プラスチック:ガラス転移点のみ存在
参考引用文献
田口技術士事務所-結晶性プラスチックと非晶性プラスチックの特徴
http://plastic2.net/kessyouseihisyousei
https://www.keyence.co.jp/ss/
products/sensor/plastic-molding/about/crystalline.jsp
熱処理(焼成加工)で解決できること
・残留応力トラブル
・結晶化(抵抗値の安定)
・導電膜の抵抗値を下げる
・加熱プロセスによるフィルム変形の対策
・平面性が出ないので製品性能が出ないなど解決
・打跡を解消する
・横段(よこだん)の解消
・残留溶媒問題
・脱水処理
・圧延油を熱で飛ばす
・熱収縮低減(応力を限りなくゼロに)
ロール to ロールで連続240分(最大)
金属箔を軟らかくする ことも
事例を一つご紹介
その時の画像がこちら
樹脂の結晶化と熱収縮
熱収縮率を軽減させる為の「 やっかいな敵は張力」。ロールtoロールの搬送なので少なからず張力が掛かってしまいます。「ある程度、低張力なので軽減するんじゃないの~?」 いいえ、そんなことはありません。特殊な手法で少しの 張力をキャンセルすることに成功
残留応力とは
残留溶剤を揮発させる。
偏肉などのゲージバンドもアニール処理で解消!
材料が流れる方向(マシンディレクション)の張力を低くすることは、ロールtoロールの連続熱処理においては、困難な課題です、巻き戻しから引っ張って巻き取るので無理もないですが縦の収縮と大きく関係することから、可能な限り弱い張力制御がもとめられてきました。熱処理メンバーは日々研究の中から張力管理制御を繰り返し繰り返し調整することで最小10Nの張力でワークを管理することが出来ました。お試しください。
コーティングを焼き付ける
金属箔を軟らかくする
事例を一つご紹介
フィルム、金属箔の張力、最小10Nから
サンプル熱処理 A4から
連続熱処理、試作 3メーターから
材料が流れる方向(マシンディレクション)の張力を低くすることは、ロールtoロールの連続熱処理においては、困難な課題です。巻き戻してから引っ張って巻き取るので無理もないですが縦の収縮と大きく関係することから、可能な限り弱い張力制御がもとめられてきました。MSRアニールメンバーは日々研究の中から張力管理制御を繰り返し繰り返し調整することで最小10Nの張力でワークを管理することが出来ました。お試しください。
熱処理には三つの方法があります
加熱ロールで材料に直接コンタクト焼成します
ロール加熱温度は最高500℃。
最大幅1700mm 長さ1mからの試験が可能です。
②フロートアニール(浮かした状態で焼成加工)
③バッチ炉 熱処理 (BOXに入れるだけの熱処理)
放り込むだけ!!
・ロール状のまま
・シート状を大量に
最高温度350°C±1°Cの高精度制御
昇温、高温設計自由 オペレートレスでコスト安!
量産までのプロセス
実績と収縮率の実力
実績
フィルム
・フッ素フィルム
→ PFA、ETFE、PTFE、FEP
・LCP(液晶ポリマー)
・PPS
・PET(ポリエステル)
・PI(特殊ポリイミド)
・透明PI
・PC(ポリカーボネート)
・PMMA(アクリル)
・COP
・COC
・PA(ポリアミド・ナイロン)
・メッシュ素材
複合材
・ITO/PET
・ハードコートフィルム
・粘着剤/フィルム
・フッ素コート/銅箔
・LCP/アルミ箔
・LCP/銅箔
・特殊コート/SUS箔
繊維(ファイバー)
・炭素繊維
・綿繊維
・セルロース繊
・合繊繊維
金属箔
・SUS箔
・銅箔
・アルミ箔
・ニッケル箔
・チタン箔
・メッシュ素材
・インバー
・アルミ箔/銅箔
・インコネル
ゲージバンドにも大きな効果
ゲージバンド、偏肉を解消!
(アニール加工)
ハードな折れ、シワもお任せください
このような偏肉、ナミナミ、しわしわ、折れがある原反もあきらめないで!
熱処理後は大きく改善しました!
思ったより苦労しましたが、アニールチームは流石です。その上、各工場から技術メンバーが集まれば何とかなります。
スピード力とメンバーの知恵、知識、実績がものをいいます
実績
フィルム
・フッ素フィルム
→ PFA、ETFE、PTFE、FEP
・LCP(液晶ポリマー)
・PPS
・PET(ポリエステル)
・PI(特殊ポリイミド)
・透明PI
・PC(ポリカーボネート)
・PMMA(アクリル)
・COP
・COC
・PA(ポリアミド・ナイロン)
・メッシュ素材
複合材
・ITO/PET
・ハードコートフィルム
・粘着剤/フィルム
・フッ素コート/銅箔
・LCP/アルミ箔
・LCP/銅箔
・特殊コート/SUS箔
繊維(ファイバー)
・炭素繊維
・綿繊維
・セルロース繊
・合繊繊維
金属箔
・SUS箔
・銅箔
・アルミ箔
・ニッケル箔
・チタン箔
・メッシュ素材
・インバー
・アルミ箔/銅箔
・インコネル